「認知症になった私が伝えたいこと」を読んでユマニチュードの哲学がよぎる

介護の世界に入って何年経つのだろうか。

その間に多くの認知症の方と接してきました。
認知症についてのさまざまな知識やケアは、研修や独学で学んできました。

現場で実践もしてきました。

それなのに、認知症の方々の声に真剣に耳を傾けてきたのだろうか。

そんな想いを抱きながら読んだのが、「認知症になった私が伝えたいこと」です。

この本を読むきっかけとなったのが、所属する高齢者アクティビティ開発センターのフォーラムで認知症当事者である63歳の佐藤雅彦さんの講演(1/7開催)をお聴きする機会があったからです。

この本を読みながら、講演をお聴きしながら、何度ユマニチュード(フランス発の認知症ケアの技法)の哲学がよぎったことでしょう。
51歳で「アルツハイマー病です。」と診断されたクリスチャンの佐藤さんに混迷の先に思い浮かんだ聖書のあの有名な言葉は、
「わたし(神)の目には、あなたは高価で尊い。」
講演でそう語られました。
ご著書には、それに続く言葉も記されています。

「私はあなたを愛している。」

認知症ケアに携わる方にはユマニチュードの本はお勧めです。
「ユマニチュード入門」
しかし、ケアの本より先にこの佐藤さんのご著書をお勧めしたいです。
そして、認知症ケアに携わっていない方にもお勧めしたい本です。
佐藤さんの生き方はお読みになる方それぞれに何かを感じさせてくださるはずです。
ユマニチュードの哲学は、『あなたは人間』で『そこに存在している』と伝えることです。

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